人類の叡智を、後世に伝える

ノートルダム大聖堂と首里城跡。2つの歴史的建造物が焼失するという悲劇が、立て続けに発生しました。

積み重ねてきた歴史は、かけがえのない価値を生み出す一方で、
災害によって損なわれる負の可能性も含んでいます。

価値を守り、価値を活かし、未来へつなげる。

私達は、長年培ってきた「測る、量る」技術を基礎とし、次世代の3D技術をもって貢献します。

高速、高密度

HIGH SPEED / HIGH PRECISION

3D測量は、1秒間に数千〜数十万点のレーザー光を対象に照射し、情報(座標値)を取得。従来の単点による測量方法に比べて、圧倒的に高速、高密度な観測が可能。素早く、精度高く、高密度に観測します。

広範囲、丸ごと

WIDE AREA / WHOLE

3D測量が観測できる範囲は広大です。建造物はもちろん、屋外でもレーザーの届く範囲であればスキャニング可能。曲面を含んでいようと、複雑な形状でもお構いなし。目に見えるもの全てを丸ごとデータで取り込みます。もちろんぬいぐるみのような小さなものもOKです。

非接触、安心安全

NON CONTACT / SAFE & RELIEF

3D測量は、対象に触れることなく観測を遂行します。離れた位置から情報を取得できるので、危険箇所を含む場面でも安全性は担保されます。もちろん対象を損なうことは、ほんの少しもありません。観測の前と後で状態は同じ。安心してスキャニングをお任せください。

3Dデータ化で拡がる可能性

保存

Archive

丸ごと3Dデータで記録しておけば、万一の場合にも細部まで再現可能。データは劣化しないので、未来永劫、資料的機能は損なわれません。

複製

Copy

対象を3Dデータ化すれば、全く同じ形状のものを、別に作ることが可能。現状を元にしたモックアップ作成や大量生産にも適しています。

編集・加工

Edit

3Dデータを使えば、サイズや色の変更は簡単に行えます。形状の加工や修正も問題ありません。あらゆるクリエイティブな活動に力を与えます。

比較・検討

Comparison

取得タイミングが異なる複数の3Dデータを使って、様々な角度から、経年による差異の比較、試作品の検討などが可能。新しい発見が生まれます。

抽出

Extract

3Dデータで管理することで、いつでもあらゆる寸法や形状を抽出することが可能。平面、断面は問いません。後日、再計測のために出向くことは不要です。

3Dデータが活躍する場面

文化財保護

神社や寺、遺跡など、現状を丸ごと記録し、半永久的にデータ保存。詳細な図面や3Dモデルの作成が可能。修復や復元に力を発揮する他、調査や分析にも活用できます。

観光PR・販促物作成

取得した3Dデータは、様々な形で出力ができます。言葉や写真だけでは伝えきれなかった魅力も、ウォークスルー動画やVR・ARなどのコンテンツを使えば、より多くの人に直感的なアピールが期待できます。

終活サポート

長年住んだ屋敷を3Dデータ化すれば、たとえ取り壊したとしても、カタチとして思い出を伝えられます。また所有地に登記上の問題を残さないことは、残された家族の負担を和らげることにもなります。充実した人生の後半戦を送るための「終活」をサポートします。

各種シミュレーション

3Dデータを用いて現状空間を把握することで、より具体的かつ効率的なシミュレーションが可能。展示物の搬入経路やレイアウトの検討がスムーズに行えたり、新築や改修計画の際にも工事関係者全員で情報を共有できるといったメリットがあります。

建築・土木工事

3Dデータは建築や土木の業界で、BIM/CIMの考え方の元、様々な活用が期待されています。国が制定する「i-construction」の中でも3D測量は筆頭項目として挙げられていて、生産性向上には欠かせない技術です。

維持管理

3Dレーザースキャンした点群データを使えば、歪みやズレ、ボリューム変化など、維持管理に必要なデータ取得に最適。プラント施設の配管チェックや森林の毎木調査など、活用できる場面は多岐にわたります。

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世界遺産『比叡山延暦寺 根本中堂』の3D計測

改修工事中(2020年現在)の国宝『比叡山延暦寺 根本中堂』。
外側を覆う素屋根を含め、丸ごと3Dスキャニング。
足場が組まれているので、普段観測できない部分まで詳細に計測しました。

効率的なデータ取得は経験が生む

3Dレーザー測量では、機器から死角になる部分のデータは取得できません。今回のような足場が組まれていたり、構造的に複雑な堂内のデータを取得する場合には、何度も角度を変えて機器を設置し直す必要があります。
これまで培われてきた経験が活き、効率的にデータ化作業を進めることができました。

他の作業を妨げない

1つの箇所を計測するためにかかる時間は極めて短い。そのため同時に行われている改修作業も、ほとんど妨げることなくデータ取得を進めることができました。

DETAIL

データ取得ポイント数

168箇所に渡ってスキャニングし、取得した座標値の総数は約36億ポイントに及びます。装飾の細かな部分まで記録できました。

mm
平均誤差

観測誤差は最大25.6mmに収まり、全体平均でも4.8mmと高精度にスキャニングできました。高いレベルで実物との整合性が取れています。

日間
観測日数

現場での作業日数は6日間。取得した情報量から考えると、圧倒的に高速。ただしPC作業であるデータ処理・加工には、約1ヶ月を要しました。

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旧・中庭を復元シミュレート

弊社では、点群データの複製・移動・配置転換などの加工を行っています。例えば、部分的に取り壊された建物も、過去の観測データとつなぎ合わせることで、在りし日の姿を復元することが可能です。

根本中堂の「鬼瓦」3D計測 → 修復シミュレーション

改修工事中の根本中堂の傍らに、無造作に置かれていた鬼瓦。
本作業の合間に写真測量にてデータを取得しました。
データ処理後、誰もが気軽に3Dデータに触れられるようWEB上に公開。
回転や拡大縮小は思いのままに鑑賞できます。

現場に無造作に置かれた鬼瓦

あっという間に計測

3D測量の対象は、土地や建物といった大きなものだけではありません。鬼瓦のような(あるいはもっと)小さなものも守備範囲です。
パーツごとにデータを取得しておけば、より詳細な資料として保存できたり、WEBギャラリーの開設など多方面への活用も期待できます。

DETAIL

  • 鬼瓦のサイズ:縦約90cm、幅約60cm、厚み約40cm
  • 観測時間:30分

検討シミュレーション

鬼瓦は本来、厄除け、装飾、雨水の侵入を防ぐ役割として、本堂の棟に取付けられています。
根本中堂の鬼瓦は、正面側と背面側で角の数が異なるのが特長のひとつ。対で「阿吽」を表現をしています。
修復中の今だから、こうした様々な検討用のシミュレーションが可能となります。

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新築ビル計画、検討用3Dモデル合成

3D-CADで作る3Dモデルと、3D計測で得られる3Dデータ(点群データ)を組み合わせることで、より現実に即したシミュレーションが可能となります。

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最良の解を導き出すために

新しく建築予定の事務所ビル。設計図面が上がった段階で、建設予定地の3DデータにイメージCGを合成しました。
3D測量で得られる高精度な3Dデータは、現実の建設予定地の状況や寸法等の誤差がありません。そのため、ボリュームや周辺環境との調和性など、様々な検討に活用ができます。
2D-CADや動画など、様々なファイル形式への入出力にも対応しているので、フィードバックを経て、最良の解を導き出すことが可能です。

DETAIL

  • 対応フォーマット:DXF、OBJ、3DS等

納品までの流れ




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    3D技術はアイデア次第で様々な活用が期待できます。
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